Expedition!!

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釣り/キャンプ/登山などアウトドアな活動をしています。休日を利用して釣りたい魚を追い掛け国内外色々な場所へと足を運ぶ会社員兼釣り旅人。

ミャンマー開拓旅#7〜危険地帯につき注意〜

 

ミャンマー開拓旅#1 タイ編〜旅の起点〜 - Expedition!!←最初から読む

ミャンマー開拓旅#6 〜アジア最後のフロンティア〜 - Expedition!!←前回のお話し

 

 

 

朝シャワーを浴びていると部屋をノックする音が聞こえた。

 

 

 

加藤さんだ。

 

遥々バガンより夜行バスを2夜乗り継いでなんのアテも情報もないこの地へわざわざ来てくれるなんて嬉しいしとても心強い。この一年間、一人で旅する事が多かった自分にとって誰かと旅をするのは久しぶりだ。

早速部屋をツインに移してもらいこれからの予定を話し合う。

 

 

 

 

 

 

話し合いの結果、選択肢は3つに絞られた。

 

  1. 僕が国境から乗ってきた車のドライバーであるニニを雇い再びあの川へ戻る。
  2. 加藤さんが乗った夜行バスで知り合った人の友人でダウェイに詳しい人が居るらしくその人を紹介してもらう。
  3. 適当に街中に出て車を出してくれる人間を探す。

 

 

 

 

 

色々と相談しつつ一応ニニへコンタクトを取ってみたが既にティーキーへ向かっているのか電波がない。

 

とりあえず加藤さんの線で行く事になり昼にホテルに来てくれると言うので一度会って話そうという事になった。

 

昼まではまだまだ時間があるので朝飯を食いに町へ出た。f:id:fishingtripper:20190202172358j:imageとりあえず乾杯。

f:id:fishingtripper:20190202172354j:imageミャンマー風 餡かけ麺で腹拵え。

 

街をふらふら。
f:id:fishingtripper:20190202172350j:imagef:id:fishingtripper:20190205071926j:image近くに大きなマーケットがあり朝から賑わっている。
f:id:fishingtripper:20190205071922j:image顔に白く塗られているのはミャンマー伝統の化粧品 タナカ。保湿効果や日焼け止め効果がある様だ。

 

f:id:fishingtripper:20190205100003j:imageミャンマーらしいパゴダ。
f:id:fishingtripper:20190205100008j:imageここは一応寺院なのかな?
f:id:fishingtripper:20190202172402j:image一通り市内を散歩して宿へ戻る。

 

 

 

 

約束していたお昼になるとこの街に詳しいという男が現れた。名前はサム。

 

サムは観光ガイドをしているらしいが釣りは専門外なので全く分からないそう。夕方までに色々と調べて連絡をくれる事になったので再び時間潰し。

 

f:id:fishingtripper:20190205072242j:image加藤さんが北部で買ってきた巻きタバコ。

僕は何年も前に煙草はやめてしまったのだけどいい魚釣った後の一服が最高に好きだった。

 

ビールを飲みながらお互いここまでの旅の話をして盛り上がった。

 

加藤さん曰くバスで乗り合わせた人に「海じゃなくて山に釣りに行きたい」と言ったら「そんな奴は今まで聞いたことない笑」と言われたらしく淡水域はほぼ手付かずな事が伺えた。

 

僕達の目的はミャンマーの山奥へブルーマシールを探しに行く事。タイのミャンマー国境近くには生息しているのだから多分ミャンマー側にも居る筈だよね。

後は何か面白い魚が釣れたら良いなと言った感じだ。

 

 

夕方になるとサムから連絡が入りロビーで状況を聞く。f:id:fishingtripper:20190205100046j:image事前に釣りたい魚リストをサムに渡しておいたら地元の大学まで聞きに行ってくれたらしく3つの川が候補に上がった。共にブルーマシールとカスープが棲息しているようだ。

 

当初僕が行こうとしていたエリアを聞いてみると何やら小難しい話をし出すサム。僕は英語が堪能な人間ではないので何を言っているのかイマイチわからない。

 

何やらやたらとマインとか言ってるけどI my me mine のマイン?とか思っていたらland mine

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地雷だ。

 

 

 

 

 

サム曰くそのエリアは少数民族の統治しているエリアで周辺は地雷原に囲まれていて非常に危険。加えて奥地にはマレー熊とブラックパンサーが棲息している。行くなら自己責任で行ってくれ。私は関知しない。だそうだ。
f:id:fishingtripper:20190205100042j:image危険過ぎる。

仮に少数民族と交渉出来たとしても地雷のリスクが常について回る事になる。もはや釣りどころではない。

 

想定外の事態にとりあえず明日はサムが提案してくれた3つのエリアの内の一つを調査する事にし解散した。

 

 

 

 

 

その後独自に情報収集すると知られざるミャンマーの現状が明らかになった。

 

ミャンマーは1948年のイギリスからの独立後、ビルマ連邦政府とそこから独立を求める少数民族との間で内戦が勃発。以降60年以上戦ってきた歴史がある。

何故60年もの長きに渡り内戦が長引いたのかは少数民族が険しい山岳戦に長けていたため連邦政府はなかなか制圧する事が出来なかった事が背景にあるとされる。

 

ミャンマー国内で最大規模を誇る反政府武装組織 カレン民族同盟(通称KNU)f:id:fishingtripper:20190207154417p:imageこの組織と連邦政府は度々軍事衝突を起こしその過程でKNUの軍事部門として作られたのがカレン民族解放軍(通称KNLA)f:id:fishingtripper:20190207154426p:image

 

この両者の内戦によりミャンマー国内には未だに沢山の地雷が残されている。一説によればその汚染状況はカンボジアに匹敵する可能性もあり、隠れた世界最悪の地雷汚染国という話もある。

2012年に停戦協定が結ばれた事により現在は割と平和な感じになっているが互いに地雷を仕掛ける時は相手にバレないように埋めた場所は記録しない為、付近で生活している人達も何処に地雷が埋まっているかわからない状況だと言う。本当に恐ろしい事だ。

 

カンボジアと違い起伏の激しい地形をしたミャンマーでは地雷除去車両などが使えない場所もある為、完全除去するには途方もない労力がかかるのではないかと個人的に思う。

 

ニュースでは中東などの戦争が大々的に取り上げられるが日本からもそう遠くないアジアの地でこれ程の戦争が起きていたとは知らなかった。

この戦いは【忘れられた紛争】そう呼ばれているらしい。

 

連邦政府少数民族、どちらが正義なのかと言う議論については勿論見る角度によっていくらでも変わる事なので敢えてここで言及はしないが人権弾圧、民族浄化など許されるべき行為ではないだろう。改めて戦争とは非常に恐ろしいものだと調べていて思った。

 

当時のミャンマー事情がわかる映画として《ランボー/最後の戦場》と言う映画がある。

もちろんフィクションなので現実の内容が全て当てはまる訳ではないのだが同じ様な事が実際に起きていたと思うと平和慣れした我々にはかなりショッキングだと思う。興味がある方は見てみる事をお勧めする。

 

 

ここへ来て色々な情報が入ってきて多少困惑したが現状に鑑みる限り情報不足で動き回るのは命取りになり兼ねないので今回は危険地域以外に可能性を追う事にする。

 

因みに誤解がない様ここへ記しておくが少数民族の方達も僕が見た感じ特別変わった人達ではなく至って普通に話が出来る常識人だと思う。勿論良い人も居れば悪い人も居るだろうし停戦したとは言えセンシティブなエリアなのでもしこの地域を通る方が居たら勝手な行動は控えた方が良いと思う。地雷的にも。

 

 

 

 

 

大まかな現状を把握した所で明日の準備をし晩飯を食べに部屋を出た。

 

廊下を歩いていると今朝までと違いホテル内が混雑している事に気付いた。年末なので休みに入った人達が続々と到着しているのだろう。

一応明日からの宿泊予約を取る為にカウンターに空きを尋ねると既に年始まで一杯との回答が返ってきた。

 

仕方ないので飯行く前に明日からのホテル探しをする事になったがコレが非常に難航した。ただでさえ安いホテルが少ない上に年末年始と重なって行く先々で満室だと断られた。

手当たり次第に飛び込んでいた中に600円の宿もあったが薄暗い中央通路の両脇に番号が振られた小部屋があり中はシングルベッドが一台にその横30センチ程が通路になっている1.5畳程の刑務所みたいな場所だった。今まで見た中でワーストワンの宿だ。

流石に今の快適なホテル泊まった後のコレはあんまりだと思う。落差が激し過ぎて悲しくなりそうだ。

 

万策尽きた僕達は最後の望みを掛けてサムへ連絡。

すると知っているホテルに連絡してくれ部屋を取ってくれた。どうやら教え子が勤めているらしくわざわざ部屋を空けてくれた様だ。

なにはともあれこれで明日から刑務所暮らしをしなくて済んだ。ありがとうサム。

 

 

暗くなってから何慌ててんだ俺たちはw
f:id:fishingtripper:20190205130551j:image昼間から酒飲んで「暇だな!」とか言ってた自分達のアホさ加減が笑えた。

 

バタバタ動き回って一気にどっと疲れた。

 

明日に備えて早く寝る事にする。

 

ミャンマー開拓旅#6 〜アジア最後のフロンティア〜

 

ミャンマー開拓旅#1 タイ編〜旅の起点〜 - Expedition!!←最初から読む

 ミャンマー開拓旅#5 タイ編〜船上のMerry Xmas〜 - Expedition!!←前回のお話

 

 

 

 

ミャンマーと聞いて何が思い浮かぶだろうか?

正直言って僕はアウンサンスーチーさんと少し前までほぼ鎖国状態だった事しか知らなかった。

 

 

 

謎過ぎるミャンマー

一体ミャンマーに何があると言うのか…

 

好奇心を駆り立てられた僕はとりあえず現地へ行って自分の目で確認する事にした。

 

ありがたい事に2018年10月から一年間、日本人はビザ無しで入れる様になったという事もミャンマー行きを後押しした。

 

 

 

カンチャナブリへ戻る車内が相当暇だった僕は明日からスムーズに動ける様大まかな情報を収集して過ごした。

 


2018年12月現在、陸路で入れる箇所は北部から
  

・メーサイ🇹🇭⇄タチレク🇲🇲
・メーソート🇹🇭⇄ミャワディ🇲🇲
・プーナムロン🇹🇭⇄ティーキー🇲🇲
ラノーン🇹🇭⇄コ―タウン🇲🇲


旅人の間で1番王道なルートはメーソート⇄ミャワディ。

バンコクからヤンゴンへ向かうのに1番近い為、恐らくミャンマー⇄タイ間における陸路国境越えの8割近くはココを通過するのではないかと思う。

僕もココを通ってミャンマーに入国しようとしたがカオレム帰りに行くには少し遠いのでカンチャナブリから近いマイナー国境プーナムロン⇄ティーキーを越えて行く事にした。


ここは南部経済回廊と呼ばれるベトナムからカンボジア、タイを通りミャンマーまで繋がる将来物流の大動脈となるルートだ。現在舗装路はタイ国境側プーナムロンまで続いていて後はミャンマー側の舗装待ちみたいな状況。その未舗装路の先にはインド洋に面したダウェイという町がある。ここは経済特区に指定されており今後深海港が建設される予定だ。

 

南部経済回廊の全面開通とダウェイ経済特区の深海港が開港すれば今までインドシナ半島を大きく迂回していたヨーロッパ、中東からタイ、カンボジアベトナムへの物流が大幅にショートカット出来るようになる。この越境物流システムが本格稼働すればメコン地域全体に多大な経済効果が期待できるという代物だ。
 
現段階では前述の通り未舗装路で結構な悪路に加え少数民族による検問で金銭を要求されるかもしれないという少し物騒な話だったが面白そうなのでココを通ってみようと思った。ダメなら引き返してメーソートから入ればいいし、まだ発展する前の「イマ」を見るいいチャンスだと思った。
 
と言うわけでミャンマー開拓の一歩目は南部経済回廊の西の端ダウェイに決定。


治安についても民主化されたし国境も開いているんだからロヒンギャの件で揉めているバングラ国境にさえ近付かなければ概ね安全だと思う。

 

時を同じくしてたまたまミャンマー北部で奮闘していた友人の加藤さんも暇だからという衝撃的理由で南下して来る事になった。世界有数の遺跡や希少な文化を残すミャンマーを旅していて暇だからとは全く無礼なおじさんだ。けしからん。

 

こうして僕達は「じゃその辺で!」というアバウトな約束をし各々ミャンマー南部の町ダウェイを目指す事になったのである。

 

 

 

昼過ぎにカンチャナブリに到着。

f:id:fishingtripper:20190128074542j:imageゲストハウスに荷物を降ろし明日から始まる旅に備え銀行やらキャリアやら駆け回ってあっという間に夕方になった。

f:id:fishingtripper:20190128074618j:image

 

とりあえずミャンマー入国に関して1番注意したいのが両替だ。

 

ミャンマーの通貨名はチャット(MMK

1チャット約0.07円。

 

現地で日本円からチャットへ両替できる場所はヤンゴンの一部を除いてほとんど無いとの事なので事前に米ドルを用意する事をお勧めする。僕の場合はタイから入るのでバーツを幾らか持って行き足らなそうな分はキャッシングし銀行でドルへ両替しておいた。

 

そしてこれが一番厄介なのだがチャットへ両替する米ドルは折り目が付いていたり落書きやスタンプなどが押してあると両替を断られたり低いレートを提示される事がある。要するにピン札のまま持参しなければならないという事だ。

更に高額紙幣、例えば100ドル札は問題ないが50ドルや10ドルなどを両替しようとするとこれまた両替を断られたり低いレートを提示される事がある。

 

最高にめんどくさいのだ。

 

もし行かれる方が居たら注意してほしい。

恐らく現地でキャッシングするのが一番簡単だ。

 

 

 

一通り準備を終え、バスターミナルから少し離れた欧米人が好きそうなエリアへ。

f:id:fishingtripper:20190128075151j:imageかなり廃れたパブストリートと言ったところか。

通りをフラフラしていると酔っ払った欧米人カップルが通りでスケボーしている。ヨロヨロして危ないなぁと思ってたら目の前でスケボーのお姉さんが車に轢かれた。幸い大した事なかったらしく懲りずにまたスケボーに乗って去って行った。

 

歩いて宿へ戻る途中広い墓地があった。

f:id:fishingtripper:20190128075125j:imageよく見るとお墓には多数の日本語も見受けられる。戦没者の墓地だろうか?

立ち止まり手を合わせ帰宿した。

 

 

 

 

翌朝


昨日、国境への便はロットゥー乗り場で朝6時から頻繁に出ているという情報を得ていたので朝6時半ごろ乗り場に行くとプーナムロンまではミニバスしか出てない。一番早い便で9時出発だ。との事。

 

全然言ってる事違うじゃん。

無駄に早く起きちゃったよ。

 

こういうのは日常茶飯事なのでもはや怒りも湧かなくなった。向こうが適当ならこちらも適当になればいいだけだ。

 

後2時間以上待ち時間があるのでチケットだけ買って朝御飯を食べに行く。f:id:fishingtripper:20190129212714j:imageプーナムロンまで50バーツ。安い。

 

 

宿の近くにあった美味しい匂いを漂わすバミー屋さんに入った。f:id:fishingtripper:20190129212640j:imageおすすめを頼むと汁なしの日本で言う混ぜそば的なモノが出て来た。見るからに美味そうだ。
f:id:fishingtripper:20190129212630j:imageこいつが絶品過ぎてヤバかった。

旅中頭から離れなくなる程の中毒性があった。f:id:fishingtripper:20190129212636j:imageお店を切り盛りする元気なおっちゃんとおばちゃん。

とても仲が良さそうで朝からほっこり。

ここには絶対また来たい。
 

 

 

朝のカンチャナブリを散歩しバスターミナルに戻ってくると一台のバスが停まっていた。
f:id:fishingtripper:20190126175752j:image
f:id:fishingtripper:20190126175913j:imageミャンマー 語が書かれているから恐らくコレだろう。

 

乗り込むと乗車率は100%

かなり快適なミニバスに揺られる事約1時間強。

 

 

プーナムロンボーダーに到着。

f:id:fishingtripper:20190126175930j:image特にトラブルもなくスムーズに出国。

 

プーナムロン⇄ティーキーの間には緩衝地帯として数キロ程何もない区間がある。

歩いて行けなくもない距離だが何か乗り物を捕まえた方が無難だ。

 

今回は出国手続きをした後すぐにバンが停まっていたのでティーキーまで行くか?と聞いたら100バーツと言うのでコレを使った。

多分カンチャナブリからのバスの着時間に合わせてティーキーとの間をピストンしていると思われる。

 

緩衝地帯の始めは特に変わった様子もなく快適な舗装路が続いていたが途中からいきなり未舗装路にかわりミャンマーサイドの検問が現れた。

 

両国の格差が垣間見える瞬間だ。

陸路国境越えの醍醐味はこの変化をダイレクトに肌で感じられる事だろう。

この国境周辺の何とも言えない空気感が僕は好きだ。

 

パスポートを渡し検問を潜るとそこはミャンマーサイドの国境の村ティーキー。f:id:fishingtripper:20190126175824j:image
f:id:fishingtripper:20190126175842j:image砂埃が舞い家屋は掘っ建て小屋。

 

早速イミグレーションで入国手続き。
f:id:fishingtripper:20190126175820j:imageここもイミグレーションとは思えない簡素な作りだ。

 

中に入りパスポートを手渡すと入国審査官から「VISAはどうした?」と指摘を受けた。

僕は慌てて日本人は今年の10月からVISAが不用な筈だと訴えた。顔をしかめる審査官。

すると奥から「No problem」と言ってひとりの老人が出て来て僕の対応をしてくれた。助かった。

 

まだ施行されたばかりとは言えあまり浸透していない様子を見るとここを通る日本人はごく少数なのだろう。

 

 

f:id:fishingtripper:20190131095233j:image

Hello Myanmar🇲🇲

 

 

 

無事入国を果たしたからと言ってのんびりしている暇はない。

既に昼に差しかかろうとしている。

 

ここからダウェイまで4〜5時間。公共の交通手段は無く、自分でダウェイ行きの車を捕まえなければならない。昼を過ぎるとダウェイへ向かう車が極端に捕まりづらくなるらしいので村中を歩き回りミャンマー側に向かいそうな車を探したがどの車もタイ側に向かう様子で見つからない。

 

近くの商店に助けを求めようとしたが…
f:id:fishingtripper:20190126175859j:image可愛い店主にゴメンね!と言われてしまった笑

 

 

炎天下の中、村を彷徨い段々どうでもよくなって来た僕は目に付いた商店に入りビールを飲む事にした。
f:id:fishingtripper:20190126175837j:imageティーキーに宿は無いので今日中にダウェイへ向かわなければならないが最悪この国境の村の片隅で野宿ってのもそれはそれで面白いなともはや開き直っていた。

 


f:id:fishingtripper:20190126175922j:imageとりあえずミャンマービールで一人乾杯。

 


f:id:fishingtripper:20190126175934j:image煙草を抱いて眠りにつく猫。

 

気持ちが落ち着いて来た所で商店の娘さんに「ダウェイに行きたいんだけどどうしたらいい?」と問うと「知り合いのドライバーに聞いてあげるわ」とありがたい回答。

 

程なくして現れたドライバーの男に料金を尋ねると700バーツとの事。後30分後に出るから待ってろというのでビールを飲みながらダラダラと待った。

 

約束どおり30分後に現れたドライバーは僕の顔を見るなり「今日ダウェイに行くのはお前一人だ。700バーツでは元が取れない。あと500バーツくれないか?」と来た。

500は高いと言うと300で手を打ってくれと来たのでトータル1000バーツで了承した。

 

相場的にもそんなものだろうし旅人の癖で反射的に値切ってしまうが普通に考えて4時間の道のりを車1台チャーターして1000バーツは安過ぎるくらいだ。

 

何はともあれ夕方にはダウェイに抜けれそうだ。

 

 

と言うか一緒にカンチャナブリから来たあの20人位はどこへ行ったのだろうか?そんな事をドライバーに尋ねてみるとみんなVISAランじゃないか?との事。なるほどね。

 

彼の名前はニニ。

ダウェイ在住で朝ダウェイからティーキーへお客を運び、昼にティーキーからダウェイへ戻ってくるサイクルをしている。戻りの客がいない時はティーキーで一泊する事もあるようだ。
 

 

道は評判通り決して快適とは言えないレベルだった。f:id:fishingtripper:20190126175829j:image道中やる事がなさそうなので予め商店で買ってきておいたビールを飲もうとしたが凄い揺れで飲むのにかなりの技術を要した。
f:id:fishingtripper:20190126175854j:image1時間も走ると密閉されている筈の車内に何処からともなく砂が入り込んでくる。全てが砂っぽい。多分精密機器などを裸で置いておくと壊れると思う。

 


f:id:fishingtripper:20190126175832j:image正直ここが将来物流の大動脈になるなんて俄かに信じ難い。

タイとミャンマーの国境地帯はジャングルなのだが平坦なジャングルではなく起伏がかなり激しい山岳エリア。こんな所に道路を敷くのはかなりの手間が掛かりそうだ。

 


f:id:fishingtripper:20190126175926j:image途中小綺麗なパーキングみたいな場所でお昼ご飯。
f:id:fishingtripper:20190126175749j:image多分ミャンマー料理だろう。見たことも無い食べ物だったがめちゃくちゃ美味しかった。
f:id:fishingtripper:20190126175905j:image日本人が珍しいのか飯を食ってたら何故か僕等のテーブルに相席して来て飯を食いだすおっちゃん。まだこの国に入ったばかりだがミャンマーの人は優しい人が多い気がする。

 

食事を終えたら即リスタート。
f:id:fishingtripper:20190126180152j:image目指すダウェイはまだまだ先だ。
f:id:fishingtripper:20190126175846j:image
f:id:fishingtripper:20190126175909j:image大きな峠を越えると目を付けていた一つの川が現れた。f:id:fishingtripper:20190130232725j:imageこんなの絶対魚居るよな。

 

釣れる魚が付近にいるか確認すると多分釣れるんじゃないかと言う返答が帰ってきた。川に面した通りを走りながら途中途中降りて付近を撮影。

 

ちょっと寄ってもらって釣りしようか迷ったけど日が暮れる前に町へ抜けたかったのでまた明日来ればいいやとはやる気持ちを抑える事にした。

f:id:fishingtripper:20190130233241j:image道中、少数民族による検問が数カ所あった。
f:id:fishingtripper:20190130233302j:image特に金銭など要求される事はなかったが兵士達は無愛想でお世辞にも友好的という感じはしなかった。

パスポートを渡しに行ったニニの様子を遠巻きに見る感じトラブるとかなり面倒そうなので早めに車内へ戻り大人しくしていた。

 

無事検問を抜け少し走ると中継の町へ入った。

この辺りから舗装路に変わりスピードアップ。快適だ。

 

もう少し。
f:id:fishingtripper:20190130233311j:image

 

ティーキー出発から約5時間。f:id:fishingtripper:20190130233252j:imageダウェイの町に到着した。

町中に入っていくと狭い通りの割に結構な交通量。車と車の間を多数のバイクが縫って走り、常にクラクションが鳴り響いている。

側から見ているとこれでよく事故が起きないなぁといった感じ。そんな事を思っていると対向車線からはみ出してきた一台のバイクが結構な勢いで僕らの車に接触。バイクは僕の乗る助手席側に当たりそのまま逃走。降りて見てみるとかなりガッツリ凹んでいた。カオスだ。


f:id:fishingtripper:20190130233247j:image両替所にてミャンマーチャットへ両替し安いホテルへ連れて行ってもらった。

 

f:id:fishingtripper:20190131201654j:image一泊35000チャット(約2500円)と物価を考えると少し高いような気もするがミャンマー自体ホテルが高い傾向にあるらしくこの位だったら安い方なのかもしれない。

久しぶりにお湯が出るホテルですこぶる快適だ。溜まっていた洗濯物を一気に片付け付近を散策しに出掛る。

 

ミャンマービールは道中で飲んだので違うやつを買ってみた。

f:id:fishingtripper:20190130233316j:imageアンダマンゴールドスペシャ

700チャット(約50円)

 

名前のスーパー感に惹かれて購入。

アルコール度数6.5%とアジア諸国のビールにしては結構パンチがある。ラベルのカジキがカッコイイ。

 

夜はホテル近くのビアガーデンっぽい所で夕食。

 

メニューをパラパラめくるとあるページで手が止まった。

羊脳と書いてある。読んで字の如く羊の脳なのだろう。一体どう言う調理がされて出てくるのか気になったがかなり危険な香りも感じる。

 

明日からのことも考え大人しくタミン・ジョミャンマー風炒飯)を掻き込み早めにホテルへと戻った。

f:id:fishingtripper:20190131201630j:image加藤さんも明日にはこっちに着く様なのでこれからの行動について明日一日相談して決めようかと思う。

 

わくわくしてきた。

 

 

 

ミャンマー開拓旅#5 タイ編〜船上のMerry Xmas〜

 

 

ミャンマー開拓旅#1 タイ編〜旅の起点〜 - Expedition!!←最初から読む

ミャンマー開拓旅#4 タイ編〜国境地帯にブルーマシールを追う〜 - Expedition!!←前回のお話

 

 

 

 

無事目的だったブルーマシールを釣ることができた僕はトーと湖へ繰り出す事にした。

宿の軒先で寛いでいたサンゴップに挨拶し珈琲を飲みながらしばし談笑。

元気そうで何よりだ。

 

 

 

珈琲を飲み終える頃トーがやって来た。

燃料を調達し出船。

f:id:fishingtripper:20190118103032j:imageココに来たからにはやっぱチャドーも釣っとかないとな。

カオレムには少しだけ寄るつもりだったのに居心地良過ぎてついつい長居してしまう。

 


f:id:fishingtripper:20190118103024j:imageここのシンボルとも言うべき仏塔を横目にまだ肌寒い湖面を滑走。

 

 

 

朝一はプラーチョンを狙いに行く。
f:id:fishingtripper:20190118102850j:image彼のプラーチョン好きは健在な様だ。

 

 


f:id:fishingtripper:20190118102902j:imageプラーチョンが居そうなシャローエリアを片っ端から打っていくがなかなかフックアップしない。終いには船が侵入不能な激シャローエリアに上陸し泥だらけになりながら釣りをする。楽しい。

 

日も高くなり魚の活性も我々の活性も急降下。
f:id:fishingtripper:20190118102832j:image木陰にて一休み。
f:id:fishingtripper:20190118102939j:imageカオレムは広いなぁ。

 

 

 

f:id:fishingtripper:20190118103028j:imageトーから借りたプラーチョン用フロッグ。

カラーリングと愛嬌のある顔がとても可愛い。

 

 

 

 

 

体力が回復したら湖内でもトップクラスに湖流が効いている岬エリアに入る。

 

岬には寺院らしき建物がありココを守る番人の様なおじさんが居た。

f:id:fishingtripper:20190118142035j:imageロンジーらしき物を履いているのでミャンマー出身なのだろうか?

優しくて渋いおじさんと世間話。もちろん僕は何言ってるのかさっぱりわからないがこう言うのは雰囲気だ。「うんうん。そうだよね」と頷いていると一応話は進むのだ。

 

 

おじ「そこら辺にカスープが沢山いるから投げてみろ」

 

 

言われるがままにキャストする我々。

 

 

 

 

 

 

はい。釣れましたw
f:id:fishingtripper:20190118102906j:image
f:id:fishingtripper:20190118102930j:image僕にもヒット。

 


f:id:fishingtripper:20190118102909j:imageジャンジャン釣れるんですけど www

 

 

岬の番人すげぇ。

番人どころか仙人なんじゃないのこの人w

 

十匹程釣り上げるとアタリが止まった。

 

 

 

 

日が傾きベストタイムになったチャドーを狙い船を走らせる。

 

時折呼吸が見られるエリアにタイ製ペラルアーを投げ込み高速巻きすると下から黒い弾丸がゴヴォ!!と言う爆発音と共に飛び出した。

 

 

 

うわっほーい!

f:id:fishingtripper:20190123121218j:imagef:id:fishingtripper:20190127100231j:image更にもうワンヒットしたけど船際でバラシ。フックもグニャリ。あいや。

 

 

 

今日は締めにプラーチョンを釣って帰りたい。

 

いかにも居そうなややこしい場所へフロッグを落としていくとバシャ!とかポコン!とか可愛らしい音を出しながらバイトしてくる。

 

のらねえええぇぇぇ!と悶絶しながらやってたらトーが投げたフロッグがゴヴォ!!という低い音と共に吸い込まれた。

 

上手くフッキングは決まったがリールからラインを引き出し岸際のストラクチャーの間を縫って逃走を図るプラーチョン。

すかさず船を岸に付け水中へダイブし魚を追うトー。

 

ひとつずつスタックを解き無事彼の手中におさまった。

 

お?おぉ!?

プラーチョンじゃない!
f:id:fishingtripper:20190118102918j:imageコブラスネークヘッド(Channa marulius)

ココではプラーチョン・ヌンハオと呼ばれていた。
f:id:fishingtripper:20190118102846j:image地味な体色の中に所々に黒いスポットがある。
f:id:fishingtripper:20190118103021j:imageそして尾にはフラワートーマンやピーコックの様な綺麗なスポットも。

 

羨ましいなオイw

俺も釣りたいぞ!!

 

 


f:id:fishingtripper:20190118102921j:image帰りは岬によりカスープを1本追加し納竿。

 

 

さぁ帰ろう!!f:id:fishingtripper:20190127140909j:image

 

 

 

宿に着くとトゥイとチェーが待っており今日の釣果報告会が始まった。
f:id:fishingtripper:20190118102854j:image「どれどれ見せてみろ」と言った感じだ。

 

 

 


f:id:fishingtripper:20190118103016j:image獲物は数匹持ち帰りトーのお母さんへのお土産に。

帰ってきてトゥイに聞いたがトーは10年間で初めてプラーチョン・ヌンハオを釣ったらしい。そんなメモリアルな瞬間に立ち会えた僕は非常にラッキーだ。

 


f:id:fishingtripper:20190118103519j:image報告会が終わるとお決まりの乾杯。

 

ていうか君達、当たり前の様に飲み始めてるけど今日はクリスマスイブなんだがこんなトコにいて嫁さんや彼女大丈夫なの?

怒られても知らんよオレはw

 

 

プラーチョンキラーのフロッグ達。
f:id:fishingtripper:20190118102837j:imageカンチャナブリに在住のビルダーさんが作っているみたい。

特別よく動くって訳じゃないんだけど小振りでそこそこ重量もあり、これはこれで悪くない。

 

 

 

盛り上がる宴。
f:id:fishingtripper:20190118102842j:image毎晩やってる気がするけどなw

 

 

 

チェーとトーが帰宅した後、トゥイがシンガポール帰りの彼女を連れ再びやって来た。

 

ミャンマー少数民族であるカレンカレン族について詳しくはミャンマー編で書こうと思う)出身の彼女はカレン語、ミャンマー語タイ語、英語の4言語を操るとっても凄い人。

そしてめちゃくちゃ良い子だ。

 

何故こんな良い子がこの男と…笑

些かの疑問を感じざるおえなかったがお互い無いものを持っているという事で相性は良いのかもしれない。

 

 

くっそwww

 

 

 

 

 

 

翌朝はかなり冷え込み霧が発生。
f:id:fishingtripper:20190118103401j:image日が出てくると一気に晴れ渡り暑い陽射しが湖面を照りつける。

 

先ずはトーが呼吸打ちで一本。
f:id:fishingtripper:20190118103346j:image幸先いいなと思ったのも束の間、今日はかなり渋い。

これ以降チャドーからの反応は遠のいたのでプラーチョン狙いにシフト。


f:id:fishingtripper:20190118103353j:image相変わらずカスープは良く釣れる。

 

 

湖のど真ん中にある避難小屋の様な場所で昼食。
f:id:fishingtripper:20190118103408j:imageどっかで見たことがあると思ったら初日にトゥイと釣りに行く途中にあった小屋だ。

アレはカオレムだったんだな。

 

 

f:id:fishingtripper:20190118103357j:image
昼飯はガパオとリオの鉄板コンビ。

 

ほぼ全域圏外なのに何故かこの小屋付近だけ4Gが飛んでるの意味わかんないw

アンテナなんて見当たらないのに不思議だ…

 

食後はしばし寝転ばって休憩。

f:id:fishingtripper:20190118103412j:imageロケーション最高じゃない?

 


f:id:fishingtripper:20190118103405j:imageさて。行きますか!

 

昼からはまだ手を付けていないシャローのウィードエリアを片っ端から打っていく。

 

何度か乗らないアタリが続いたがなんとかフックアップ。
f:id:fishingtripper:20190119091317j:imageよっしゃあああ!

プラーチョンきたあああああぁぁぁ!!

f:id:fishingtripper:20190127101117j:image
ガッツリ!!

 

 

トー「次はあそこだ!エンジンかけろ!」

ナ「どうすんのコレw」

 

初めて知ったけどよくある船外機みたいにハンドルがアクセルじゃなかったんだな。f:id:fishingtripper:20190127142044j:imageハンドルの下にピョコっと付いているのがアクセル。コレを親指で右方向に倒すとアクセルワイヤーが引っ張られてアクセルオンとなるらしい。

 

スターターロープを引っ張るも全然エンジン掛からないと思ったら何やらエンジンの後ろを指差していじれとの指示。
f:id:fishingtripper:20190127142048j:image見てみるとコレ。

どうやら接触が悪いようだねw

次回来る時はプラグキャップ買って来てやろう。

 

さぁ行くぞー!
そんな感じで近くをランガン

 

 

相変わらず出るけど乗らないプラーチョン相手にムキになっていると気付けば夕刻。

 

今日も一日楽しかった。
f:id:fishingtripper:20190119091306j:image夕暮れ迫る湖面を滑走し宿へと急いだ。
f:id:fishingtripper:20190119091310j:imagef:id:fishingtripper:20190127101244j:imageまた戻って来たい。

まだ帰ってもいないのにそんな風に思ってしまうなんて僕は相当ここが気に入っているんだと思う。

 

 

宿へ戻るといつものメンバーが待っていて釣果を報告し一旦解散。遊びに来ていたトゥイとそのまま飲んでいた。

 

ナ「毎日毎日いい加減彼女大丈夫なん?」

トゥ「イージー!イージー!」

ナ「言葉選べよwwwwww」

 

誰か彼にNo problemという言葉を教えてやってくれ。

いつか彼女にぶっ飛ばされない事を祈るばかりだ。

 

 

夜が更けてきた頃にトーも自宅を抜け出し会いに来てくれた。

後で聞いたがトーの奥さんはめっちゃ怖いらしい。竿買ったらブチ切れてタックルボックスでぶん殴られて流血したとか言っていた。可哀想なトーw

 

そしてトゥイと僕とトーは丁度歳が一個違いだった様だ。どうりで妙な親近感がある訳だな。なんか3人で遊んでると兄弟の様な気になってしまう。

深夜に酔っ払ってついつい大声で話し出してしまう長男トゥイが三男トーに毎回怒られてるのが妙に面白かった。1番下が1番しっかりしてるというね笑

 

 

僕は明日早朝ここを発つ。

寂しい気持ちも手伝って今日のビールはいつもよりちょっぴり染みた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

ミャンマーへ出かけるトーと一緒に宿を出た。

出発までの間、仕事中のチェーに挨拶に行く。f:id:fishingtripper:20190126172919j:image滞在中色々僕の事を気に掛けてくれた優しいおっちゃん。次遊びに来たらまた絶対寄るよ!

チェーまたな!!

 

 

そしてトー、トゥイ。

君達のお陰で楽しい経験が沢山出来た。f:id:fishingtripper:20190126173034j:image本当にありがとう。遠い国の兄弟達。

Thank you. My dear brothers.

ขอบคุณ. พี่น้องที่รักของฉัน

 

 

 

 

 

 

そして僕は次なる目的地を目指し車へと乗り込んだ。

 

 

ミャンマー開拓旅 タイ編   完