Expedition!!

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釣り/キャンプ/登山などアウトドアな活動をしています。休日を利用して釣りたい魚を追い掛け国内外色々な場所へと足を運ぶ会社員兼釣り旅人。

現代シルクロードの旅#10 最終章〜旅の終着地と嵐が呼んだ旅人達〜

 

 

現代シルクロードの旅#1 〜アジアハイウェイ1号線を行く〜 - Expedition!! ←最初から読む

現代シルクロードの旅#9 〜ベンガルを行く〜 - Expedition!!←前回のお話

 

 

 

 

 

目が醒めるとバスはどこかのターミナルに停車した。


どうやら国境の街ベナポールに着いた様だ。

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横からの強烈な朝日を浴びながらバス会社の待合所でしばし待機。全員の準備が出来た頃、今旅最期の国境越えに向かう。


バングラデシュサイドのイミグレーションは途中までスムーズに進んだが後半列が適当でボケっとしているとどんどん割り込まれいつまで経っても通過できない状況になっていた。

人をかき分け出国スタンプを待っていると突然出口で悲鳴が。

 

どうやら誰かが倒れた様だ。

 

女性が泣き叫んでいるので只事ではないのはすぐにわかったが人の海で一体何が起きているのかよくわからない。しばらくすると救急隊らしき人が到着したのかすぐに運ばれて行った。大丈夫だったのだろうか…

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バングラを出国したら次はインドのイミグレで入国審査。

 

 

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異常に長い列の最後尾につける。

因みにあの先が先頭ではない。列はあそこから左へ90度折れ更に続いているのだ。

一体いつになったら入国出来るのか…

気が遠くなったが予想外にハイスピードで進み1時間もしないうちに無事インドへ入国。

 

出口で待機していたコルカタ行きのバスへ乗り込み早速出発する事となった。

道中は隣同士になったマレーシアのビジネスマンと話しながらのゆっくりとしたバス旅。

 

特に代わり映えのしない真っ直ぐな道を休憩しながらひたすら進む。

 

因みにインドへ入国してからは電波が復旧したので色々調べていたのだが、国境ペトラポルからコルカタまでは鉄道が通っているらしくそっちを利用した方が早く到着出来たという事が後に判明した。バスは渋滞にハマったり休憩したりでなかなか進まないので鉄道の方が便利かもしれない。

 

そして問題のサイクロン。

確認するともうすぐインド南部へ上陸し1日以内にコルカタに到達する予報だ。ここまで来てなるべくリスクはおいたくないのでコルカタに到着し次第すぐに鉄道でデリー方面へ抜けてしまおうと色々調べてみたものの既にチケットは完売。

これはコルカタでやり過ごすしかないか…

 

 

今後の動きを考えているとふと窓の外の景色が変わったことに気づく。どうやら無事旅の目的地であるコルカタに到着したようだ。

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バスを降ろされたのはサダルストリートというコルカタで有名なエリア。

 

今夜の宿はインド国内に数店舗ある老舗日本人宿サンタナにする事にした。

ここから宿まで少し距離はあるのだが、コルカタの町をみながらゆっくり歩いて向かう事にする。

 

コルカタ大英帝国時代、イギリス東インド会社の商館が建てられ首都として機能。

当時はカルカッタと呼ばれていた。釣り人なら誰しも馴染みのある名前だろう。

第二次大戦後は長らく共産主義勢力が第一党だった為、今でも街のあちこちでその面影を色濃く見る事が出来る。

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特に目につくのがレトロなフォルムがかわいいヒンドゥスタンモーターズのアンバサダー。

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ベース車はイギリスのモーリス オックスフォード

 

後に生産ラインごとインドのヒンドゥスタンモーターズに売却されてからは数年前までインド国内で生産されていた。
f:id:fishingtripper:20191231165505j:imageなんとも味のある車で僕は好きだがインド国内では植民地時代のシンボル的存在なため若い世代から敬遠されているらしい。

 

いずれこの車がインドから消える日もくるのだろうか?

 

 

 

 

途中狭い路地に入ってみたりもした。

そこには人々の生活があり深夜でなければ特別危険は感じなかった。

むしろ人懐っこくて温かい住人達が次々と声をかけて来てくれ、僕のコルカタに対する危険なイメージを一気に払拭していった。

 

一通り散策すると大通りにでた。

宿はこの大通りに面した古びた建物の上階。

入口を開けると聴き慣れた日本語で「お帰りなさい!」と暖かく迎えてくれるスタッフの方。

 

一瞬とまどったが、すぐに懐かしい気持ちになった。きっとこれがこの宿の挨拶なのだろう。僕なんかより長旅をしてきた旅人はとても癒されるに違いない。


部屋は8人部屋のドミトリー。

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荷物を投げ出し外からきこえてくるクラクションや人々の声に耳を傾けながら今回の旅を振り返りつつ一杯。

 

 

この時は僕しか居なかったが夜になるとサイクロンで飛行機が飛ばず日本へ帰れなくなった方達が続々と来宿。一気に賑やかになった。

 

聞けばほとんどの方達が1人でインドへ来ている方だという。

近くにあの有名なマザーテレサの施設があるらしくボランティアをしにきたという方も沢山いた。

 

僕も1日くらい行ってみようと思ったが結局酒を飲みつつ自堕落な生活をして日々が過ぎて行ったなぁと今となれば反省している。


そんな各々の旅話を聞きながら飲む酒は格別にうまかった。

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未だインドだが既に日本に帰ってきた様に落ち着いたのをおぼえている。
コルカタ初日の夜は楽しく更けていった。

 

 

 

 


翌日、サイクロンは風速80mを超えたというニュースが入ってきた。

かなりの被害を覚悟したが、南部に上陸し一気に勢力が弱まったお陰でコルカタ付近に到達する頃にはそこまで危険を感じない程度にまで弱まっていた。

 

特に何事もなくよかったが宿の方が南部の系列店に連絡した所、音信不通だという事で直撃した地域はかなりの被害が出た様子。

 

嵐が過ぎ去った翌日、無事飛行機も飛び始めサイクロンがきっかけで集まった旅人達はひとりまたひとりと帰国していった。

当の僕はというと日中は市内をふらふらし夜は宿でのんびり酒を飲む生活をしていた。

 

 


コルカタの町で特に印象に残ったのはカーリーガートと呼ばれるヒンドゥー教の女神カーリー(迦利)を祀っている寺院。

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ここは毎朝山羊をカーリーへの生贄として捧げる儀式が執り行なわれているのだ。


寺院の周りはインド中から集まった信者達が埋め尽くし辺りは線香の匂いが立ち込めている。

奥へと進んでいくと何も聞かずとも一目でこれとわかるような黒い石で作られた部屋がひときわ異彩を放っていた。

部屋の中には天井に向かって2本の柱が突き出たギロチン台が設置してあり、その周りは信者達が備えた花や線香などで埋め尽くされている。

 


太鼓の音が響き渡りどこからともなく連れてこられた羊達。

自分たちの運命がわかっているのかメェー!メェー!としきりに鳴いている。その鳴き声はまるで人の声の様だった。

 

そして2本の柱に首が固定され太鼓の音が最高潮に達した時、上半身裸の大男が持っていたナタを一気に振り下ろした。

地面に転がった頭はまだ状況を理解していないのか目をくりくりさせていたがやがて瞳から光が消えた。切り離された胴体は何処かへ走ろうと必死に足をバタつかせている。

辺りは血と線香の匂いが立ち込めその周りを多くの信者たちが囲み祈りを捧げていた。

 

なんという空間なんだろうか…

 

 

 

 

神に捧げられた羊達はどこからか現れた子供達の手によってタライに放り込まれ隣にある食肉加工場へと運ばれ、一瞬のうちに普段僕らがスーパーで見るなんの変哲もない肉の塊に切り分けられた。

 

「いただきます」の意味を再度確認出来たいい日だった。

もしコルカタに行く機会があれば行ってみることをおすすめする。

 

 

 

 

 

 

滞在中、街をあてもなく歩くのも楽しかった。

 

毎回、路地を見ると入って行きたくなる衝動を抑えられない僕はコルカタでもあちこちの路地へ足を運んだ。そこには人々の暮らしがあり沢山の人達と話す事が出来た。

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宿近くの自動車修理工場の職人達

 


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街角の陽気な靴売り

 


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休憩中のリキシャワラー

 

 

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「チャイ飲んで行きなよ」と声をかけてくれ一杯ご馳走してくれたチャイ屋のオヤジ

 

 

子供達も元気で興味津々にこちらに近づいてくる。

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これと言って特に観光地はないと言われるコルカタだけど個人的には色々みるモノがあって退屈する事はなかった。

 

 

 

 

 

さて。

今回の旅を振り返ると釣りとしては天候不良や政治的理由などにより散々な結果になってしまったが、旅としては戦後正式に開通する事になったミャンマー⇄インド国境を陸路で越え、現代シルクロードと勝手に名付けたアジアハイウェイ1号線(AH1)を踏襲し無事コルカタに到達する事ができた。

 

更に道中、裏ミッションとしていたとあるエリアに関する情報も入手できたし次回に繋がる良い旅だったと思う。

 

色々と環境の変化などもあって次の旅はまだ具体的には考えていないのだけど今回情報を手に入れたエリアに行くのか、緩く友達に会いに行く旅にするのか、はたまた陸路で西へ向かう旅の続きをするのか…

何かに縛られず直感的に楽しいと思う方向に舵を切れたらいいと思っている。

 

またこの旅が楽しく終えられたのも現地で出逢った人達のお陰だと思う。今回はひとりで黙々と進んでいるのとは違う楽しさが沢山あった。

帰国後も色々な面でお世話になったりみんなで食事に行ったり仲良くさせていただいていて本当に感謝しています。

旅のパラメーターを釣りだけにふっていたらきっと出会う事がなかったと思うと旅7割、釣り3割くらいのスタンスでいる事がこういう不確かな旅において色々楽しい場面に巡り合える秘訣なのかもしれないなぁと思う。

 

 

 

 

 

Cheers to a friends of journey!

Have a good trip!

 

 

現代シルクロードの旅     【完】

 

 


 

現代シルクロードの旅#9 〜ベンガルを行く〜

 

 

現代シルクロードの旅#1 〜アジアハイウェイ1号線を行く〜 - Expedition!!←最初から読む

現代シルクロードの旅#8 〜バングラデシュ入国 ダッカへ〜 - Expedition!!←前回のお話

 

 

 

 

 

 

朝、騒々しい音で目が覚めた。


窓の外を見てみるとホテル前のロータリーにデモ隊が集結。拡声器で何かをまくし立てている。

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出発の準備が済んだ頃には更に数が倍増。

 

チェックアウトの際スタッフに今外に行くのは危険か?と尋ねると「No problem」と。
本当かよ!?とは思ったがどうやらメーデー関係の集会みたいな感じの事を言っていたので腹を括って外へ出た。


メーデー(May Day、直訳すれば「5月の日」)は、世界各地で毎年5月1日に行われる祭典。ヨーロッパでは夏の訪れを祝う意味を持った日である一方、旧東側諸国などでは労働者が統一して権利要求と行進など活動を取り行う日としている国もある。「労働(者)の日」(Labour Day)ともいうが、いくつかの国ではその国独自の「労働者の日」を定めているため、International Labour Day との言い方も存在する。
Wikipediaより抜粋

 

 

 


今日は日中ダッカ市内を見て回り、バスターミナル近くの宿で半日休憩後、深夜発のバスでインド国境へ向かう予定。


ロータリーのデモ隊の横を足早にすり抜け大通りに向かったが町はどこもかしこもデモ隊で溢れ返っていた。

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問題ないと言うもののデモ隊の迫力に少しビビっていたんだけど、しばらくウロウロとしているうちに危険がない事がわかり一安心。


オールドダッカ方面へ歩きながらCNGを探す。CNGとはガスで走るオートリキシャみたいなものでそれなりにスピードも出る為、中距離移動に適している。

タイでいうトゥクトゥクですね。

 

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大通りには二階建てのレトロなバス。


交差点で客待ちしていたCNGが居たのでオールドダッカへ行きたいと声を掛けると数倍の料金を吹っかけてきた。

事前にホテルのフロントでオールドダッカまでの相場を聞いていたので交渉しているとすぐに人集りが出来て高過ぎるから乗らなくていいあっちへ少し行ってリキシャを捕まえたら1/5の料金で行けるぞ!と教えてくれた。

そしてついてきて交渉までしてくれるという。
バングラ人優し過ぎだろ。

 


無事リキシャに乗りオールドダッカに到着。

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今日は祝日なので町は物凄く空いている。
昨日の大混雑が嘘の様だ。
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通りの店もほぼ全て閉まっていた。


いいんだか悪いんだがわからないがバングラ感がないのは間違いない。人で溢れかえった写真撮りたかったんだけどな。

 


続いてサダーガットと呼ばれる船着場へ向かう。

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街中を普通に馬車走ってたw

 

船着場に到着しリキシャを降りた瞬間、職員らしき男が現れ「中に入りたいのか?こっちに来なさい」と言い寄ってきた。

怪しいが一応制服らしき物を着ているしとりあえずついて行くと入場料を払う窓口で「入場料は既に払っといてやったぞ!」とかなり怪しい事を言い始める。完全詐欺師だろw


でもまぁなんか楽しそうだからそのまま知らんぷりしてついて行ってみる事にした。

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タール色の川の上を人や物を乗せた小舟がせわしなく行き交っている。
f:id:fishingtripper:20190820140447j:imageなんかわちゃわちゃ感があって好きだけど絶対に落ちたくないな。
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詐欺師くん曰く、ここから小舟に乗って対岸までいくと船の解体場があるから行こう!との事だが船上や対岸の訳の分からない所で強盗にあったら面倒なので「へぇ〜」とか「ふーん」とか言いながらスルー。

 

そうしたら大量の日本人の名刺を見せられ「大丈夫だ!おれを信用しろ!」と。

名刺の中には大手旅行代理店の方の名刺も沢山あった。どこで手に入れたのかしらないが悪用しまくりだなw

 

あまりにしつこいんで後3時間後にフライトだからもうすぐ空港へ向かうとハッタリをかまして回避。

 

とりあえず港に停泊している大型船の屋上へ行けるらしくついて行ってみた。

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f:id:fishingtripper:20190823115822j:imageヒゲや髪をオレンジ色に染めている人を多く見かけるがバングラの流行りなのかな?


f:id:fishingtripper:20190820140501j:image大型船が着岸

 

帰り際CNGに乗る際に案の定男から金を請求される。

そんな話聞いてないと言うとすぐに半分に下がった。聞いてないのでわざわざ払う必要もないのだけど割とホスピタリティも高いし意外と真面目(真面目というのもおかしな話だが…)なのでチップとして支払うことにした。

 

このレベルなら最初から案内料取って外国人相手に真っ当な商売しても普通にお客とれると思うんだけどなw

 

後で写真を見返したら制服かと思っていた服は思いっきり手作りだったという。

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肩の赤いヤツとか胸の黒いヤツとかw

またなwww


    

 

宿へ向かう道中SIMを手に入れるため空港へ寄る事にした。

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空港なら確実にSIMが手に入るからな。

これでようやくネットに繋がるぜ。

ヒャッフォイ!

 

30分程走るとシャージャラル国際空港に到着。

事前に交渉していた料金を手渡すと「タバコ買ったから後50タカくれ」とか言い始める。

 

お前が勝手に買ったんじゃねぇかw

 

清々しいほどの図々しさだ。

ウケたので礼として言い値で支払った。

 

バングラ来てからボラれまくってるけどなんかウケるからそれ程気にならない。面白けりゃなんでもいいのよ大体はw

 

 

 

さて肝心のSIMだがどうやら制限区域内にしか売っていないようで結局ここでも入手する事が出来ない様だ。

 

うおおぉぉぉ!

おれに早く電波くれやぁぁぁぁ!!

 

 

大人しく宿近くのバスターミナルへ移動し今夜発の国境行きチケットを手配。

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一旦、国境で乗り換えがあるものの無事最終目的地コルカタまでのチケットを手に入れた。

 

出発は深夜なので時間までゆっくりする為すぐ近くにある【日本人宿あじさい】へ向かう。

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砂埃が凄い。なにやら橋桁の様なものを作っているので高速道路とか作るのかな?

 

しばらく歩くと宿を発見。

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こんなところで日の丸を見るなんてなんとも不思議な気持ちだ。

 

チェックインし日本語が話せる現地人スタッフに部屋へと案内された。


まだ早いせいか僕1人しかいない。

 

 

早速宿のWi-Fiに繋ぎサイクロンの動向を調べる。どうやら現在サイクロンはインド南東部を北上している様だね。

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なんとか直撃する前にはコルカタまで辿り着けそうだ。でもコルカタでサイクロンしのいでるのも時間が勿体無いからこの際デリーまで行っちゃおうかな?笑

 

とりあえずお腹が減ったので宿周辺にあった飯屋に入った。

f:id:fishingtripper:20190904142853j:imageベンガル語のコカコーラ。うまい。
f:id:fishingtripper:20190904142848j:imageチャーハン的な物。うまい。

 

 

宿に戻ると徐々に宿泊者が集まって来て賑やかになった。わざわざバングラに来る人達だけあって面白い方ばかりだ。
今までなるべく避けていた日本人宿だったが結構いいかもしれない。

 

晩御飯は宿の下のフロアにある日本食料理屋で一杯。

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一人で飲んでいると同じ部屋の方々も降りて来て一緒に食事を楽しんだ。
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豚キムチ。ちょっと味は違うけど久しぶりの日本食は格別に美味かったです。

 

 

その後、深夜まで仮眠し国境へ向かうバスへ乗る為バスターミナルへ。

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結構良さそうなバスが来た。

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乗車してみると結構というか今旅一豪華なバスだった。乗り心地が最高過ぎて乗車後すぐに就寝。


次に気付いた時はブラマプトラ川をフェリーに乗って移動していた。 

入国してからバタバタ続きだったがコレでひとまずコルカタまで無事辿り着けそうだ。

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折角なので外に出てみたが周囲は真っ暗で特に何も見えず。
ものの数分で対岸に着き再び眠りに落ちた。

 

翌朝起きたらインドとの国境、ベナポールだ。

 

 

 

現代シルクロードの旅#8 〜バングラデシュ入国 ダッカへ〜

 

現代シルクロードの旅#1 〜アジアハイウェイ1号線を行く〜 - Expedition!!←最初から読む

現代シルクロードの旅#7 〜インド北東部に青い宝石 メガラヤレオパードを追う〜 - Expedition!!←前回のお話

 

 

 

 

バングラデシュ入国

 

大雨の影響により残念ながらメガラヤレオパード捜索は打ち切り。僕を乗せたタクシーは雲の中、黄金のベンガルへと向かっている。


道中あちらこちらに山肌を切り崩した採石場を見かけた。昨日の河川が雨も降っていないのに濁っていたのは上流の採石場からの濁りだったのかもしれないな。


車は快調に進みやがて下り坂へ。
徐々に高度も下がってきた様だ。


そのまま下り続け分厚い雲を突き抜けると眼下には潤沢な水を湛えた広大な大地が見えてきた。

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あれがバングラデシュか…


それに連れて路肩には資材を積んだ大型車がズラッと列をなしていた。

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バングラ側に運ぶのだろうか?アジアハイウェイの工事なのかな?よくわからないが今まで通って来たインド北東部からここまでの地域は数年後、劇的に変化しているような気がする。

 

 

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シロンから約2時間半走るとダウキ🇮🇳⇄タマビル🇧🇩国境へと差し掛かった。

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普段は透明な水を湛えていると聞いた国境の川もこの雨でドロドロだ。

ここでも釣りをする気でいたのだがとことんツイてない。

 


先ずはインドを出国。

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そこから少し進むとダウキの町に出る。

両替したい事をドライバーに伝えると薄暗い建物の奥にある両替所を紹介され、ここでインド ルピーからバングラデシュ タカへと両替した。

100タカ 約130円

 

シロンから運転してくれたこのドライバー。

僕の事をかなり気に掛けて世話してくれるすごくいい人間だった。

別れ際ずっと疑問に思っていたメガラヤの人達が話している謎の言語について聞いてみた。

ヒンディー語では無いのは明らかだったが彼らの話す第1言語はカシ語というらしい。

 

どうりでGoogle翻訳すら機能しない訳だ。

インドは広いな。

 

 


ダウキの町を通り過ぎインド側チェックポイントで再度パスポートチェックを受け、いよいよバングラデシュに入国。

 

 

こちらがインド側のゲート。

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向こうがバングラデシュ

 


ゲートをくぐり兵士と一枚。

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おぉ。いよいよバングラデシュか。

 


先ずはゲートをくぐって左手にあるイミグレへ。


薄暗い小さな建屋の中には6人ほど職員がおり、手続きしている間そこに座って少し待ってろとの指示。パスポートを渡し言われるがまま腰掛けていると職員がチャイを持ってきてくれそのまま雑談会が始まった。


日本から来たのか?釣りしに来たのか?日本は今暑いのか?などなど質問責めにあったが終始和やかな雰囲気でバングラにようこそ!とパスポートが返却された。

なんてフレンドリーなんだ。


次は手荷物検査をしに向かいにある別の建物へ向かったがこちらの職員の方達も全員歓迎ムード。冗談を言い合いながら和気あいあいと手続きは終了。

今まで行ったどこの国より温かく迎えられ入国早々バングラ人に対する信頼度が異常に上がっている。

 

 

 

 

諸々の手続きを済ませ無事入国。

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こんにちはバングラさん。

 

 

 

 

入国早々に問題発生


さて。現在時刻は昼過ぎ。

時間的に少々厳しい気もするがなんとかして今日中に首都ダッカへ辿り着きたい。

 

 

というのも現在問題が2つ発生しているからだ。

 

まず一つが過激派組織ローカルチャンネルにてベンガル語で「まもなく来る」と犯行声明らしきものが流れているのでラマダン期間中、またはその前後においてベンガル地域は警戒するようにと大使館と領事館より通知が届いたのだ。

憶えている方も多いと思うがダッカでは数年前日本人が犠牲になる痛ましいテロが起きてしまった。その後はバングラデシュ当局が目を光らせ特に目立った事件は無いようだが一応大使館から通知も来ているので、無理に長居する事もないと思っている。

 

 

 

ふたつ目は季節外れの大型サイクロンがベンガル湾を北上して来ているというニュースだ。

 

メガラヤで時期外れの豪雨が降ったのも原因はサイクロンからの湿った空気によるものだったのだろう。

実際こっちの問題の方が深刻でニュースによるとサイクロンは数日後インド東部に上陸した後、バングラを横断する予報。

 

この先僕はダッカを経由し再度インドへ入国、コルカタを目指すルートをとるつもりだがダッカとインド国境の間には大河ブラマプトラが流れている。

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サイクロンの規模や進路にもよるが最悪ブラマプトラが氾濫などしたら西へ行くルートは閉ざされダッカに閉じ込められることも考えられるのだ。

 

この二つの問題によってゆっくり見て回るつもりだったバングラを駆け足で通過し、なるべく早くブラマプトラを越えるというミッションが入国早々課せられてしまった。

 

 

 

ダッカへ向かって進軍開始

 

先ずはダッカへの中継地であるシレットという町へ行く。

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そこまで行くとダッカへの鉄道が走っている筈なのですぐに乗れれば夕方の便、乗れなければ夜行列車に乗り込み遅くとも翌朝には到着出来る見込みだ。

 


とりあえず国境からシレットへ向かうバスを探して付近を見渡すがそもそもこの国境自体がかなり寂しい所で見渡せる範囲にそれらしき物は一切見当たらない。

 

どうしようか考えていると1人の男が声を掛けてきたのでシレット行きのバスを探している事を伝えると「バスは午前中しか動いていない。今日はもう来ないぞ。」との事。


2500タカ(約3200円)でシレットまで乗せて行ってくれると言うがいかんせん高過ぎるだろう。

しかし交渉を試みるも断固として譲らない。そもそもこのドライバー以外に乗せて行ってくれそうな車も居ないのでかなり強気に出てくる。こんな所で時間をロスしたくないので仕方なく合意し急いでシレットに向かってもらう事にした。


走り出してすぐ今まで旅をしてきたインド側に眼をやると切り立った台地の上から流れ出る滝がいく筋も見える。

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この台地にぶつかる湿った空気が雲を作り雨を降らせそれがバングラデシュに豊かな水をもたらしているのだろう。

 

そんな事を考えながら対向車線に目をやると国境へ向かって一台のバスが走っていった。

 

 

おい!あれ絶対シレット行きのバスだろ!

騙しやがったなこの詐欺師がw

 

 

因みに後で調べた所、タマビル⇄シレット間のバスは55タカ(約70円)で出ているらしいですよ(白目

 

 

 


道はこれまでと違いどこまで行っても平坦で両側には常に水田や水路といった水場がある。

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通信事情だがこれまでなんとか使用できていたAISのSIMではとうとう繋がらなくなり、バングラに入国してからは常に圏外が続いていた。

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その間、小規模な町を数個通過。

 

 

 

 

再びトラブル発生

 

走り出してから約2時間後。

代わり映えのしない景色に飽き飽きしていると大きな街に入った。恐らくここがシレットだろう。ドライバーにSIMが欲しい事を伝え、バングラのメジャーキャリアであるグラミンホンを扱う店に連れて行ってもらった。


しかし購入するにはパスポート以外にIDがないと売ることができないと店主に断られる。


ドライバーによるとダッカに行くならキャリアショップに行けばIDが無くても買える筈だというのでとりあえずシレットの駅に降ろしてもらい早々にダッカを目指す事にした。

 

 

 


がしかし。

 


窓口の列に並びようやくダッカ行きのチケットが買えると思ったら今日の列車は満席で1番早くて明日の夜発の列車しかないと言われてしまった。


ネットも使えず英語も通じず時間も既に夕方になろうとしている。
しばしどうすればいいか付近をウロウロしながら考えた結果、バスがどこからか出ているんじゃないかと思い駅付近にたむろしている人達に声を掛けてまわった。

ほとんどベンガル語で内容はよくわからなかったが、何となくこの近くからバスが出ているような事を言っていたので彼らが指差す方へ歩き、また聞き、また歩きを繰り返し無事大量のバスが駐車しているエリアにたどり着くことができた。


バスの間を抜け歩いていると遠くから客引きが行き先を訪ねて来たので「ダッカ!」とこたえると既に動き始めているバスを指差す男。
バスからは車掌が「早く乗れ!」と手招き。その一連の流れに身を任せ僕は急いでバスに飛び乗った。この間僅か10数秒。

スムーズにいったりいかなかったりとにかく忙しい。


中ほどの席の窓側に案内され隣は髭をオレンジ色に染めた迫力のある初老の男性。
男性は僕にベンガル語で恐らく「どこから来たんだ?」と訪ねて来た。僕が「日本だ」とこたえると再びベンガル語で何か言い、ニッコリと微笑んで見せた。

 

 

 

 

オンボロバスで行くバングラの旅

 

窓から外を覗くと数え切れないほどのバスがそこかしこでひしめきあっている。

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しばらくすると車掌が料金を回収しにやって来た。

 


料金はシレット→ダッカ 350タカ(450円)


ノンエアコンの上シートピッチはLCCなんて目じゃないほど窮屈だが贅沢は言ってられないな…。


車掌はとても愛想がよく地元民の中に紛れ込んだ僕の事を常に気にかけてくれるとても優しい青年だった。

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シレットから先はやる事もないのでボーっと外を眺めていたがどこもかしこも人で溢れている。人口密度世界一(条件あり)との話を聞いていたがこれだけ田舎でもそこら中に人がいると言うことはあながち間違った情報でもなさそうだ。

 

f:id:fishingtripper:20190724141707j:imageバスが停車すると毎回車掌達がダッカ行きの客を引きに外へ繰り出す。
f:id:fishingtripper:20190724140947j:imageその後もバスはちょくちょく停車しなかなか進まない。

 


f:id:fishingtripper:20190724140941j:image車掌の青年。

陽気な男でカメラを向けると毎回ポーズを決めたりボケっと外を眺めてる僕に声を掛けたりしてくれる。

 

車中はエアコンがない為、砂埃の中窓全開が通常だ。夜9時を回る頃には砂埃が目に入り過ぎ片目が充血して腫れてきてしまった。

このまま放置しておくと病院に行かなきゃならなくなりそうだ。このタイミングでそれは面倒くさ過ぎる。とにかく早く目が洗いたい。

 

あ。ちなみに平成〜令和への元号越えはこのタイミングだったんだからねw

 

 

 

ダッカ到着 深夜の手榴弾騒動

 

シレットを出発して約8時間。

ようやくダッカに到着したのは深夜12時をまわった頃だった。もはや満身創痍だ。

 

これから宿を探すとかめんどくさ過ぎて気が滅入ってくるが唯一の救いはダッカの町が想像していたより遥かに賑やかで特に治安の悪さは感じない事。むしろ人だらけでうるさい位だ。

 

偶然バスを降りた近くに宿があったのですぐに駆け込んだが速攻でフルだと断られた。だるい。だる過ぎる。

 

とにかく勘で宿が沢山ありそうな方へ歩いて行くと警官が居たので泊まるところを探している事を身振り手振り伝えてみた。

すると通りかかったCNG(オートリキシャみたいなもの)を停めてくれ空いているホテルへ乗せて行ってくれるように交渉してくれた。非常にありがたい。

 

到着したのはエントランスの警備が厳しめな結構いいホテル。

入口でパスポートチェックを受け、僕の荷物をX線検査機に通すと突如警備員達がざわつき始めエントランスは一時騒然となった。呼び出されコレはなんだ…?とモニターを指差す先に映っていたのはカメラのブロワーだった。

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よくよく見るとどう見ても手榴弾にしか見えない。

 

びっくりさせてすまない…。と思うのと同時に笑う気力もないほど疲弊していたにも関わらず強面警備員のビビリ顔が面白すぎて笑えた。す…すまん(プルプル…

 

 

部屋に着いたら荷物をひっくり返し洗濯して目洗ってシャワー浴びてようやく落ち着いたのは深夜2時頃。

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長い1日だった。

 

バングラのご当地ビール、ハンターを流し込み気絶するかの様に眠りに落ちた。